ご家族に歯ぎしりがあると言われたり、歯科検診で歯のすり減りや食いしばりを指摘されたりした経験はありませんか?
歯ぎしり・食いしばりは就寝中に起こることが多く、ご自身ではなかなか気づけません。また、日中に無意識のうちに歯を食いしばっている方も多いのですが、こちらも就寝中と同様、自覚がないケースがほとんどです。
睡眠中は無意識のため力の抑制がきかず、覚醒時の数倍の力が歯やあごにかかると言われています。このような状態を放置すると、その負担がご本人の「弱いところ」に症状となって現れます。あごの関節が弱い方には顎関節症(あごの関節や周囲の筋肉に問題が生じ、あごの痛みや口の開きにくさが起きる状態)、歯が弱い方には欠けや割れ、骨が弱い方には歯周病の進行症状などの影響が出ることがあるのです。
当院では院長が目視とレントゲンの両面から「弱い部位」を見極め、ナイトガードの必要性を判断しています。
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)には、以下の3種類があります。
いずれも無意識で繰り返されるため、気づかないうちに歯やあごへの負担が蓄積していきます。
当院では、歯のすり減りやレントゲン所見を患者さまと一緒に確認しながら、お口の中で今なにが起きているのかを丁寧にお伝えしています。ご自身で状態を理解し、納得した上でナイトガードを使い続けていただくことが、症状の改善への近道だと考えているからです。あごの痛みやだるさなどがありましたら、ぜひ当院にご相談ください。
ナイトガードは、十分な検査や評価に基づき、お口に合わせて精密に仕上げることが重要です。適切に調整されていないものを使用すると、あごや歯に悪影響が出る可能性があるためです。
当院ではナイトガードをお渡しする際、日本顎咬合学会認定「咬み合わせ認定医」である院長が、確認と調整を行っております。作りっぱなしにならないよう、患者さまのお口に合った治療の提供に努めています。
来院時には、歯のすり減りの程度や痛みの有無を確認したり、レントゲンで歯と骨の間にある組織をチェックしたりします。歯の根とそれを支えるあごの骨の間にあるすき間が拡大していれば、あごに強い力がかかり続けているサインです。
さらに必要に応じて「筋電計」を使用し、えらのあたりにある咬筋(こうきん:噛む際に使う筋肉)の活動を測定。頬に電極を貼ることで、咬み合う力を数値で確認できます。「なんとなく歯ぎしりがありそう」という印象ではなく、実際に計測したデータによって、より客観的な診断が可能です。
特に就寝中の歯ぎしり・食いしばりの程度を把握することは、その方に合ったナイトガードの厚みや硬さの選択につながります。日本顎咬合学会認定「咬み合わせ認定医」としての知見と、客観的なデータに基づき、患者さまご自身が変化を実感しやすいナイトガード作製に努めています。
ナイトガードには、ハードタイプとソフトタイプの2種類があります。当院で作製しているのは、基本的にハードタイプです。理由は2つあります。
1つ目は、ハードタイプはレジン(歯科用プラスチック)を盛ったり削ったりでき、噛み合わせの細かい調整がしやすいこと。
2つ目は、ソフトタイプは噛みしめた際に素材が変形し、噛み合う面の全体に均一な力がかかりにくく、かえって噛みしめが強くなる可能性が研究で示されていることです。
ハードタイプは「硬くて違和感がある」と思われがちですが、変形しにくく、あごへの負担が少ない位置で噛み合わせを安定させやすいのが利点です。さらに当院では、レジンをミクロン単位で盛ったり削ったりして噛み合わせを精密に調整。装着感の良さと噛み合わせの安定性を両立できるよう努めています。
上記の理由から、当院ではハードタイプを推奨していますが、素材が柔らかいソフトタイプのほうが装着感が良いと感じる方もいらっしゃいます。
当院ではハードタイプとの違いを丁寧にご説明した上で、患者さまのご希望があればソフトタイプの作製にも対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。
せっかくナイトガードを装着しても、噛み合わせが整っていなければ、かえってあごや歯に余計な負担がかかることがあります。そのため当院では、ナイトガードのお渡し時に、必ず噛み合わせの確認と仕上げを行っています。
まずは、患者さまにとって負担の少ない位置で噛めているかを確認し、ハードタイプの特性を活かしてミクロン単位で精密に調整。この調整を緻密に行うことで、特定の歯だけに力が集中することを防ぎ、あごや歯への余計な負担を軽減できます。
噛み合わせの高さや位置を整えるために歯を削る「咬合調整」は、歯と歯が強く当たって問題が発生している場合にのみ行います。具体的には、特定の歯だけ歯周病が進行しているケースや、痛みが出ているケースなどが対象です。
顎関節症の方は、ナイトガードの装着から1〜2週間後を目安に経過確認を行います。お渡しして終わりではなく、装着後の変化までしっかり見守る体制を整えています。
実は、ナイトガードは就寝中の歯ぎしり・食いしばりには有効ですが、日中の食いしばりには対応できません。
本来、上下の歯は食事や会話のとき以外は触れていないのが正常な状態です。無意識のうちに上下の歯を接触させる癖はTCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)と呼ばれ、それ自体が歯やあごへの過剰な負担につながります。この癖はナイトガードでは防げませんので、日中は別の対策が必要なのです。
当院では、ナイトガードだけでは十分ではない場合がある旨を、患者さまにあらかじめお伝えしています。そして最初に、頬の内側や舌に歯の跡がついていないかをご自身で確認いただきます。跡が残っていれば、日中にも食いしばりや歯ぎしりが起きているサインです。
上下の歯に隙間を開けておく意識を日常に定着させるため、パソコンのモニターやスマートフォンなど、よく目にする場所にシールや目印を貼る「自己暗示療法」をおすすめしています。
それを見るたびに「歯を離そう」と思い出すきっかけになり、特別な道具も不要なため、無理なく続けられるのが特徴です。
ナイトガードを渡すだけではなく、日中の対処法までお伝えすることで、就寝中・日中の両面からお口への負担を減らすサポートを行っています。
インプラント治療を行った患者さまのうち、噛む力が強く、インプラントに過剰な負担がかかる可能性がある場合、当院ではナイトガードを積極的におすすめしています。過度な力はインプラントの寿命を縮める要因となるため、力をコントロールすることが長持ちにつながるのです。
セラミックなどの被せ物を入れている方も同様です。過去に詰め物がとれたり、セラミックが欠けたりした経験がある場合は、リスクをご説明した上でナイトガードをご案内しています。また、歯ぎしり・食いしばりが強い方がセラミック治療をご希望の場合は、セラミックの破損リスクをお伝えした上で、メタル(金属)素材での被せ物をご提案することもあります。
咬合力(噛む力)のコントロールなしには、インプラントもセラミックも長持ちしにくいのが実状です。ナイトガードは咬合力を緩和する有効な手段と考え、お渡し時には噛み合わせの調整も必ず行っています。
歯ぎしり・食いしばりを「たかが癖」と放置すると、お口の中にはさまざまな症状が現れます。どこに影響が出るかは、患者さまそれぞれの「弱いところ」によって異なるのが特徴です。
口を開けにくい、あごが痛い、クリック音がするといった顎関節症の症状がある方は、あごの筋肉や関節への負担が蓄積することで症状が悪化しやすくなります。
歯が弱い方に起きやすいのは、歯が徐々に削れていく摩耗や、歯が割れる破折、欠けなどです。残念ながら、一度欠けた歯は元に戻りません。
骨が弱い方は歯周病(細菌が原因で、歯を支える骨や歯茎に炎症が起きる病気)の進行が加速します。強い咬合力は、炎症のある骨への負担を増やすからです。
そのほか、歯ぎしり・食いしばりがあると被せ物やセラミックが破損しやすいため、治療がやり直しになるリスクも。さらに、骨隆起(あごの骨が過剰に発達してこぶ状に盛り上がる状態)が現れるケースもあります。
このように、お口の症状のリスクは人それぞれです。当院ではレントゲンやお口の中の所見をもとに、患者さまごとの「弱いところ」を丁寧に評価した上で、ナイトガードの必要性や治療の優先順位をお伝えしています。
※金額は税込み表記です。
当院ではハードタイプを推奨しています。ソフトタイプは、かえって噛みしめを強める可能性が研究で示されているためです。ただし、ご希望があればソフトタイプでの作製にも対応しています。
ナイトガードは就寝中の使用を前提とした装置のため、日中の食いしばりには直接対応できません。日中の食いしばりには、意識づけのための指導を行っています。
使用後は流水で洗い、専用のケースで保管してください。定期検診の際にお持ちいただくと、今の噛み合わせに合っているかを確認できます。
歯ぎしりや食いしばり(ナイトガード)の治療ができる歯医者をお探しなら、名古屋市名東区近くの名東デンタルクリニックへご相談ください。「ナイトガード(マウスピース)」を保険適用で作製します。
初回のご来院では、歯のすり減り具合や噛み合わせの状態を確認した上で、ナイトガードの型どりを行います。
型どり後は、一人ひとりに合わせた装置を作製するため、約1週間のお時間をいただきます。
2回目のご来院で、完成したナイトガードをお渡しします。このとき、院長が噛み合わせを確認し、ミクロン単位での精密な調整を行います。
調整が済んだナイトガードを、就寝時にご使用いただきます。装着後の違和感や症状の変化については、次回のご来院時にお気軽にご相談ください。
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午前:9:00~12:00
午後:13:00~17:30
休診日:木曜・日曜・祝日